新しい学習指導要領のポイント

1. 学校で学ぶ内容が充実します。
■思考力・判断力・表現力を育みます。
 言語の力を使って、子どもたちの思考力・判断力・表現力などを育みます。
■伝統や文化に関する教育を充実します。
 子どもたちの伝統や文化についての理解を深めます。
■道徳教育を充実します。
 学校の教育活動全体を通じて、子どもたちの道徳性を養います。
■健やかな体を育てます。
 子どもたちが生涯にわたって運動に親しみ、健康を保ち、豊かなスポーツライフを実現できるようにします。
■理数の力を育みます。
 国際的に通用するカリキュラムにするとともに、新しい科学的知見を取り入れるため、学習する内容を充実します。
■外国語教育を充実します。
 小・中・高等学校を通じて外国語(英語)教育の充実を図ります。
■体験活動を充実します。
 子どもたちの社会性や豊かな人間性を育むため、小学校では自然の中での集団宿泊活動、中学校では職場体験活動などを充実します。
■社会の進展に対応した教育を行います。
 社会や環境の変化の中で、子どもたちが自分なりに判断し、行動していけるよう、次のような内容を充実します。


2. 授業の時間数が増加します

授業時数の増加は、「詰め込み教育」への転換ではなく、主に次の学習を充実するために行うものです。
①各教科等において充実した指導事項の学習。
②つまずきやすい内容の確実な習得を図るための繰り返し学習。
③知識・技能を活用する学習(観察・実験やレポート作成、論述など)
■中学校の1週間あたりの授業の時間数
●国語・社会・数学・理科・外国語・保健体育の授業時数を実質10%程度増加
●週当たりの授業時数を各学年で週1時間増加
※授業時数の増加は学校週5日制をもとに設定

授業時数の増加について
① つまずきやすい内容の確実な習得を図るための繰り返し学習
② 知識・技能を活用する学習
主に上記の学習を充実するために行うもの

3. 子どもたちの「生きる力」を育みます。

■学習指導要領の理念―「生きる力」
●確かな学力
 基礎・基本を確実に身に付け、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力
●豊かな人間性
 自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など
●健康・体力
 たくましく生きるための健康や体力
■新しい学習指導要領改訂のポイント
●これからの「知識基盤社会」の時代において「生きる力」を育むという理念はますます重要だと考えられています。
●教育基本法改正等により教育の理念が明確になるとともに、学校教育法改正により学力の重要な要素が規定されました。

今回の改訂においては、これまでの理念を継承し、教育基本法改正等を踏まえ、「生きる力」を育成

学力の重要な3つの要素を育成します。
①基礎的な知識・技能をしっかりと身に付けさせます
②知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力を育みます
③学習に取り組む意欲を養います
「ゆとり」か「詰め込み」ではなく、基礎的・基本的な知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成との両方が大切。
それぞれの力をバランスよくのばしていきます。

4. 子どもたちの「生きる力」を育むためには、 学校・家庭・地域の連携・協力が必要です。

子どもの教育は、学校だけで行われるものではありません。
子どもたちの「生きる力」を育むためには、学校・家庭・地域が相互に連携しつつ、社会全体で取り組むことが不可欠です。
■家庭で育む「生きる力」
■地域との連携により育む「生きる力」

資料:文部科学省にて

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